夫婦の恋愛感情はいつまで続く? 結婚後、ときめきが薄れてきたら

踏み面の中央だけがすり減った木の階段

結婚したばかりの頃は、夫の帰宅時間が近づくだけで少しうれしかった。休日に二人で出かける予定を立てるのも楽しかった。それなのに、最近は一緒にいることが当たり前になり、以前ほど相手にドキドキしない。

嫌いになってはいないし、今も大切な存在だと思っている。それでも、「夫婦の恋愛感情って、いつまで続くものなんだろう」「もう恋愛感情がなくなったのかな」と気になることがあります。

この記事では、夫婦間の恋愛感情に期限があるのかを考えながら、以前と今で何が変わり、これから夫婦としてどんな関係でいたいのかを整理していきます。

目次

夫婦の恋愛感情に、「何年まで」という期限はある?

「恋は3年で冷める」といった言葉を見聞きすると、結婚して数年経った今の自分の気持ちにも、期限があるのかと考えたくなることがあります。

けれど、すべての夫婦に共通して「何年経てば恋愛感情がなくなる」と決まっているわけではありません。2025年に公表された国内の恋愛感情に関するアンケート調査では、恋愛結婚した既婚者の4割以上が、今も配偶者への恋愛感情があると回答しています。一方、結婚後に恋愛感情が薄れたと回答した人もおり、その期間にも違いが見られました。

もちろん、これは恋愛感情が必ず同じ形で続くという意味ではありません。

今の自分が「以前ほどドキドキしなくなった」と感じているなら、「3年」「10年」といった数字で恋愛感情が終わったかを判断するより、以前と比べて何が変わったのかを見る方が、今の迷いを考えやすくなります。

「恋愛感情がなくなった」と感じるとき、何が変わった?

色の濃い木のスプーンと新しい木のスプーン

以前ほど相手にときめかなくなったとき、「恋愛感情がなくなった」と表すことがあります。けれど、実際に何が変わったのかは人によって異なります。

付き合っていた頃は、会える日を楽しみにしていたのに、今は同じ家で過ごすのが日常になった。外出するときも「デート」というより、必要な買い物や用事を一緒に済ませる感覚に近くなった。そうした日常の変化から、「恋人らしさがなくなった」と感じる人もいます。

身体の距離が変わったことが気になっている場合もあります。以前は自然に手をつないだり、キスをしたりしていたのに、今はそうした触れ合いがほとんどない。セックスの回数が減ったことで、「相手から異性として見られなくなったのかも」と受け取る人もいるでしょう。

夫婦で一緒に過ごしていても、抱きしめられたり、ゆっくり触れられたりする時間が足りないと感じるなら、「人肌が恋しいとは? 恋人がほしいだけではない気持ちを整理する」では、自分がどんな触れ合いや時間を求めているのかをもう少し詳しく扱っています。

反対に、触れ合いは減っていても、話したいことを自然に話せる、困ったときには頼りたい、一緒にいると落ち着くと感じていることもあります。

「ドキドキしなくなった」「デートをしなくなった」「触れ合いが減った」といった変化のすべてを、ひとまとめに「恋愛感情がなくなった」と捉える必要はありません。自分が特に気になっている変化はどれなのかを見ると、今感じている違和感の中身がもう少し具体的になります。

恋愛感情が変わった頃、生活にも変化があった?

「結婚何年目から変わったんだろう」と考えるときは、年数だけではなく、その頃の暮らしに何が起きていたかも手がかりになります。

結婚して同じ家で暮らし始め、会うこと自体が特別な予定ではなくなった。仕事が忙しくなり、二人でゆっくり過ごす時間が減った。子どもが生まれ、夫婦二人で過ごす時間よりも、家族として動く時間が増えた。家事や生活に関する相談事が多くなり、相手を恋人として意識する場面が少なくなった。

同じ生活の変化があっても、受け取り方は夫婦によって違います。こうした出来事があったから、必ず恋愛感情が薄れるということではありません。

ただ、「5年経ったから冷めた」と年数だけで捉えるより、気持ちの変化を意識し始めた頃に、自分たちの暮らしや時間の使い方がどう変わっていたのかを見る方が、今の状態を考える材料になります。

以前のようなデートがなくなったことに物足りなさがあるのか。忙しさの中で、相手を気にかける余裕が減っているのか。夫婦として一緒に過ごしてはいるけれど、「恋人として二人でいる」と感じられる時間がほしいのか。同じ「恋愛感情が薄れた」という言葉でも、気になっていることは一つではありません。

ときめきが減ったら、「好き」ではなくなった?

たたんだ毛布の上に置かれた金属の湯たんぽ

恋人だった頃と同じようにドキドキしなくなったことで、「もう好きではなくなったのかも」と戸惑うことがあります。

ただ、付き合い始めの頃にあった感覚が減ったとしても、それだけで相手への気持ち全体を判断することはできません。

たとえば、久しぶりのデートに以前ほど高揚しなくても、相手の体調が悪ければ気になる。仕事で落ち込んでいれば話を聞きたいと思う。何かあったときに最初に相談したい相手ではある。こうした気持ちは、胸が高鳴るようなときめきとは別のものです。

反対に、「家族として大切」と思っていても、夫婦としての関係には物足りなさを感じることもあります。頼れる相手ではあるけれど、もう少し恋人のように触れ合いたい。たまには二人だけで出かけたい。相手から異性として関心を向けられている感覚もほしい。

「家族になったのだから、ときめきはなくなって当然」と決めてしまうと、今ほしいと思っているものまで、「もう求めなくていいもの」として片づけてしまうことがあります。逆に、「ときめかないなら恋愛感情は終わった」と考えると、今も残っている相手への気持ちを一つの基準だけで判断することになります。

恋愛感情があるかないかだけでなく、今の相手にどんな気持ちがあり、どんな関係を心地よいと感じるのかは、別々に考えることができます。

「恋愛感情がない」の意味は、夫婦で同じ?

木の机に並べられた木と真鍮の二本の物差し

自分は「ときめきがなくなった」という意味で恋愛感情がないと感じていても、相手は今の関係を恋愛の続きだと捉えていることがあります。反対に、自分はまだ恋人のような時間を求めているのに、相手は家族として一緒にいることに満足している場合もあります。

「恋愛感情がない」という言葉が指すものも一つではありません。

ドキドキしなくなったという人もいれば、キスやセックスなど性的な触れ合いを求めなくなったことを指す人もいます。相手を大切には思っているけれど、恋人同士のような過ごし方はもう望んでいない、という意味で使うこともあるでしょう。

そのため、相手から「恋愛感情がない」と言われたときも、すぐに「愛情がない」「夫婦でいたくない」という意味だと決めることはできません。一方で、「家族としての愛情に変わっただけ」とこちらで解釈して、相手が感じている違和感を小さく扱うのも避けたいところです。

二人の違いが気になっているなら、「恋愛感情はある?」という大きな問いだけでは、知りたいことが掴めない場合もあります。

気になっているのが二人で出かける時間なら、「たまには用事をこなすのではなく、デートがしたい」。触れ合いが減ったことなら、「セックスだけではなく、ハグやキスをする時間がほしい」。日常の会話が物足りないなら、「予定の確認だけではなく、最近考えていることも話したい」。

会話の少なさや、話せる内容が変わったこと自体が気になっているなら、「夫婦の会話がない。このままで一緒にいていいのか迷うときに考えたいこと」では、夫婦の間でどんな会話がなくなったのか、何を話せる関係でいたいのかをもう少し詳しく扱っています。

相手の気持ちは、外から推測するだけでは確かめられません。一方で、自分が今の関係で何を気にし、どんな関わりを望んでいるのかは、「恋愛感情」という言葉より具体的に考えられます。

恋愛感情の期限より、今の夫婦関係に何を残したい?

「夫婦なら恋愛感情が続くべき」「何年も経てばなくなるもの」といった外側の基準だけでは、今の二人に必要なものまでは決まりません。

今は強いときめきを求めていないけれど、何気ない会話や一緒に食事をする時間を大切にしたい人もいます。家族としての安心感に加えて、キスやハグ、セックスなど、身体を近づける時間も残したい人もいます。日常とは少し違う場所で、二人だけの時間を持ちたいと感じる人もいるでしょう。

昔のようにドキドキしないことが気になったときに考えたいのは、恋愛感情が何年続いたかだけではなく、「今の相手との間に何があり、これからどんな距離感でいたいのか」ということです。

今の関係に残したいものや、もう少しほしいものを言葉にできると、「恋愛感情がなくなったのか」という問いだけでは捉えきれなかった、自分の気持ちも見つめやすくなります。

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この記事を書いた人

都内在住のアラフォー、ライター・編集者。2010年より執筆・編集に携わる。既婚。恋愛や夫婦関係、性のことなどを中心に、「自分がどう感じたか」を大切にしながら書いています。

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