同棲に疲れてひとりになりたい。一人の時間がほしいときに考えたいこと

少し開いたドアの隙間から漏れる光

仕事から帰ると、家には彼氏がいる。「ただいま」と言って、「おかえり」が返ってくるのはうれしい。それでも今日は、相手のことを気にせず、自分のペースで過ごしたい。休日もずっと一緒にいると、数時間でも自分だけで過ごしたいと思ってしまう。

同棲を始める前は、一緒にいられる時間が増えることを楽しみにしていた。それなのに「ひとりになりたい」と感じると、「相手のことが好きではなくなったのかな」「このまま同棲を続けていいのかな」と、自分の気持ちまで疑ってしまうことがあります。

ただ、「同棲に疲れた」という言葉だけでは、何に負担を感じているのかまでは表せません。同じ「ひとりになりたい」でも、負担になっているものは人によって違います。

この記事では、同棲生活の何に疲れているのかを具体的にしながら、自分がどのような一人の時間を求めているのか、これから相手とどのような距離で暮らしたいのかを考えます。

目次

同棲に疲れているとき、負担になっているのは何?

洗い終えて伏せて置かれた食器

一人暮らしなら、自宅に帰ったあとの時間を自分のペースで使えます。食事やお風呂の時間を決めるのも、テレビをつけるのも、静かなまま過ごすのも自分次第です。

同棲すると、相手から何かを求められているわけではなくても、日常の中で相手を意識することが増えます。たとえば、こんなことがあります。

  • 仕事から帰ったあとも、会話をしたり相手の話を聞いたりする
  • 食事や入浴、寝る時間を相手に合わせる
  • 家事を誰がいつするか気にする
  • 休日の予定を一緒に決める
  • 出かけるときや帰宅時間を伝える
  • 同じ部屋にいると、完全には気を抜けない

一つひとつは小さなことに見えても、こうした気遣いや調整が毎日続くことで、「家に帰っても一人になれない」と感じることがあります。

同じ空間にいること自体は平気でも、家事の分担や生活リズムの違いが負担になっている人もいます。

「同棲そのものに疲れた」とひとまとめにする前に、どんな場面で「一人になりたい」と感じるのかを振り返ってみると、今減らしたい負担がどこにあるのかを考えやすくなります。

「ひとりになりたい」と「別れたい」は同じ?

「ひとりになりたい」と思ったとき、「それなら、もう彼氏のことが好きではないのでは」と考えることがあります。けれど、一人で過ごしたいことと、相手との関係を終わらせたいことは、必ずしも同じではありません。

相手と食事をしたり、休日に出かけたりする時間は好きだけれど、仕事から帰った直後は、会話をせずに静かに過ごしたい。夜は一緒に眠りたいものの、休日はそれぞれ別の予定を入れたい。そんなふうに、相手と過ごしたい時間と、一人でいたい時間の両方がある人もいます。

「別れたいかどうか」をすぐに決めるより、まずは「一人になりたい」と感じているときに、相手との関係の何を変えたいのかを考えてみます。

  • 相手とこれからも一緒にしたいことはあるか
  • 今より減らしたい時間や、やり取りは何か
  • 一人で過ごしたあと、また相手と過ごしたいと思うか
  • 同棲を続けることと、恋人関係を続けることを同じものとして考えていないか

こうしたことを考えると、求めているのが「一人で過ごす時間」なのか、「今の暮らし方を変えること」なのか、それとも相手との関係そのものを見直すことなのかを、少しずつ整理できます。

「一人になりたい」という気持ちよりも、「そもそも彼氏のことを好きなのかわからない」という迷いが大きい場合は、「恋愛感情がわからない。『好き』なのか迷うとき、自分の気持ちを整理する」で、相手への気持ちと、今の関係をどう感じているのかを分けて考えています。

「一人になりたい」とき、どんな時間を求めている?

ラグの上に置かれたひとつのクッション

「一人の時間がほしい」と思っても、必要な時間の長さや、相手とどのくらい離れて過ごしたいのかは人によって違います。

仕事から帰って30分ほど、誰とも話さずに過ごせれば十分な日もあります。食後は別々の部屋で好きなことをしたい人もいれば、週末の半日はそれぞれ自由に過ごしたい人もいるでしょう。 

同じ家の中でも、別々の部屋で過ごしたり、お風呂には一人で入ったり、休日はそれぞれ外出したりと、距離の取り方はいくつもあります。それでも足りず、ときには家そのものから離れて一人で過ごしたいと感じることもあります。

時間の長さだけでなく、自分がどんな状態なら休めるのかも考えてみます。誰にも話しかけられない時間がほしいのか。予定を相談せず、その日の気分で行動したいのか。家事をしなくてよい時間がほしいのか。人の気配を気にせず、気を抜いて過ごしたいのか。

求めている時間が具体的になると、今の暮らしの中で何を減らしたいのか、どんな過ごし方を増やしたいのかも考えやすくなります。

一人の時間がほしいことを、相手にどう伝える?

自分では「少し一人でゆっくりしたい」という意味でも、相手には「一緒にいたくないのかな」「距離を置きたいのかな」と受け取られることがあります。

しかし、相手の反応が気になって何も言えないままだと、一人になりたい気持ちを抱えたまま過ごすことになります。

そんなときは、「一人になりたい」とだけ伝えるのではなく、「今どんなふうに過ごしたいと思っているのか」まで言葉にすると、二人にとって無理の少ない過ごし方を考えやすくなります。

たとえば、

「今日は仕事で疲れているから、帰ってから少し一人で静かに過ごしたい」

「休日も、ときどき一人でのんびり過ごす時間があるとうれしい」

「食事のあとは、それぞれ好きなことをして過ごす日があってもいいかも」

といった伝え方です。相手への評価ではなく、自分の状態や希望を伝えると、「一人になりたい」という言葉だけより、何を変えたいのかが伝わりやすくなります。

相手が一人で過ごしたい時間や、一緒に過ごしたい時間も、自分と同じとは限りません。「週末は必ず別々に過ごす」と最初から決め切るより、どんな過ごし方ならお互いに負担が少ないのかを話しながら探す方法もあります。

一人の時間だけでは楽にならないとき、何が負担になっている?

並んで置かれた二つの目覚まし時計

一人で過ごしたあとに少し休めたと感じ、「家に帰ろう」と思えるなら、今の同棲生活では、一人になれる時間が足りていなかったのかもしれません。

反対に、しばらく一人で過ごしても、「家に戻ることを考えると気が重い」「また同じ毎日が始まると思うと休んだ気がしない」と感じることもあります。そんなときは、一人の時間の少なさだけではなく、同棲生活の中に別の負担が残っていないかを見てみます。

たとえば、家事の負担がどちらかに偏っている。食事や睡眠などの生活リズムが合わず、いつもどちらかが合わせている。お金の使い方について話すたびに気まずくなる。家の中に、自分だけで過ごせる場所がほとんどない。こうしたことが重なっているなら、一人で過ごす時間を増やすだけでは、疲れがあまり変わらないこともあります。

その場合は、「もっと一人の時間を増やせないか」だけではなく、今の暮らしのどこに続けにくさがあるのかを考えることになります。

暮らし方について話し合っても負担が変わらず、同じ家で暮らし続けること自体に無理を感じることもあります。

そのときは、一時的に別々の場所で過ごすことや、同棲を解消して恋人関係は続けること、交際そのものをこの先どうしたいのか考えることも、別々の選択肢として捉えられます。自分が何から離れたいのか、何なら残したいのかを見ていくことが、この先の距離を考える材料になります。

結婚後の共同生活まで考えたときに、「そもそも私は誰かと暮らすことに向いていないのかな」と不安になる場合は、「一人が好きな人は結婚に向いていない? 一人の時間を大切にできる関係とは」も参考になります。

同棲を続けるか決める前に、どんな距離で暮らしたい?

相手とこれからも過ごしたい時間と、自分だけで持っていたい時間。その両方を考えてみると、「同棲に疲れた」という言葉だけでは捉えにくかった、今ほしい距離が具体的になります。

同棲を続けるか、解消するかという結論だけを急ぐのではなく、今の暮らしで何が負担になり、どんな時間なら落ち着いて過ごせるのか。そこは、この先の関係を考えるときにも、自分自身の判断材料になります。

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この記事を書いた人

都内在住のアラフォー、フリーライター。既婚。恋愛や夫婦関係、性のことなど、「自分がどう感じたか」を大事に執筆しています。ホラー映画が好き。

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