仕事がハードだったから、今日は彼氏に甘えたい。それなのに、「今日はしんどかった」のひと言が出てこない。帰る時間が近づいても、本当はもう少し抱きしめてほしいのに、「ハグして」と言えないまま、そのまま別れる。
彼氏のことは好き。それでも、いざ甘えようとすると、どう言えばいいのかわからなくなったり、恥ずかしくなったりする。「もっと甘えられたらいいのに」と、素直になれない自分のほうが気になってしまうこともあるでしょう。
ただ、「甘えたい」と思ったときに求めているものは、人によって違います。優しくしてほしいのか、触れてほしいのか、話を聞いてほしいのか、何かを手伝ってほしいのか。してほしいことによって、言いにくさの理由も変わります。
この記事では、彼氏に甘えられないとき、自分は何をしてほしいのか、何が言いにくいのかを見ながら、彼氏にどう伝えるかを考えていきます。
「彼氏に甘えたい」とき、何を求めている?
「彼氏に甘えられない」と感じたとき、まず考えたいのは、どんな甘え方が上手なのかではなく、「自分は実際に何をしてほしいと思っているのか」です。
たとえば、
- ハグやキスをしてほしい、手をつなぎたい
- 疲れたことや嫌だったことを話して、聞いてほしい
- 重い物を持つなど、苦手なことを手伝ってほしい
- 「会いたい」「もう少し一緒にいたい」と言いたい
こうした希望は、どれも同じ「甘えたい」という言葉で表せます。
彼氏の腕にくっつきたい人と、仕事であったことを聞いてほしい人では、求めていることが違います。普段は何でも自分でできるけれど、疲れた日だけ少し頼りたい人もいるでしょう。
一方で、自分でも「何をしてほしいのかわからないけれど、もう少し彼氏に甘えたい」と感じることもあります。そんなときは、デートのあとや、一人になったときに「本当はこうしたかった」と思う場面を振り返ると、自分が求めていたものを考えやすくなります。
甘えたいのに言えないとき、何をためらっている?

してほしいことが浮かんでも、それをすぐに彼氏に言えるとは限りません。
「ハグして」と自分から言う姿を想像すると気恥ずかしい。疲れていると伝えたら、面倒な人だと思われるかもしれない。忙しそうな彼氏を見ると、自分のことで負担を増やしたくない。普段はしっかりしている自分が急に頼るのも、なんとなく落ち着かない。
そんなふうに、彼氏に甘えられないときの引っかかりは一つではありません。
それに、相手に希望を伝えたからと言って、望んだ通りの返事が来るとは限りません。そのことが気になるほど、最初から言わない方が楽に感じることもあります。
また、自分から「してほしい」とお願いすることよりも、彼氏のほうから気づいて触れてほしい、求めてほしいという気持ちが強い場合もあります。そんなときは、「彼氏に求められないのがつらい。女性として見られていない気がするときに考えたいこと」で、相手から求められたい気持ちの中身をもう少し詳しく扱っています。
以前に頼ったとき、軽く流されたり、からかわれたり、面倒そうな反応をされた経験があるなら、「また同じ反応をされたら嫌だ」と思うこともあるでしょう。
「私が甘え下手だから」と自分の性格だけで考える前に、どんな場面で言えなくなるのか、言ったあとの何を心配しているのかまで見てみると、自分がためらっていることをもう少し具体的に考えられます。
甘えることと、全部任せることは同じ?
彼氏に甘えられない人の中には、「人に頼るのは迷惑ではないか」「わがままだと思われたくない」と考える人もいます。
甘えることを「相手に何でもしてもらうこと」だと思っていると、少し頼るだけでも大きな負担をかけるように感じてしまいます。
ただ、希望を伝えることと、相手が必ず応じなければならないと考えることは同じではありません。たとえば、こんな伝え方があります。
- 「今日は少し話を聞いてほしい」と伝える
- 「帰る前にハグしてほしい」と頼む
- 「少し手伝ってもらってもいい?」と聞く
どれも、自分が今してほしいことを相手へ伝える言葉で、相手にすべてを任せているわけではありません。
もちろん、彼氏にもその日の予定や体調があります。お願いしたことが難しい日もあれば、今は話を聞く余裕がないと言われる日もあるでしょう。
自分の希望を伝えることと、相手の都合を無視することは別です。相手にも断る余地があり、自分も相手からの頼みを断れる。そのうえで、お互いにしてほしいことを伝えられるなら、「お願いすること=迷惑をかけること」とは限りません。
甘えたいとき、「してほしいこと」をどう伝える?

「もっと彼氏に甘えたい」と思っても、「甘える」という言葉のままだと、何をすればよいのかわかりにくいことがあります。そんなときは、甘え上手になろうとするより、今してほしいことを具体的な言葉にすると、伝えやすくなります。
たとえば、帰る時間が近づいて「まだ離れたくない」と思ったなら、「帰る前に、もう少しだけハグしてほしい」と伝える。嫌なことがあって一人で抱えたくない日なら、「今日はちょっと疲れたから、少し話を聞いてほしい」とお願いする。
「可愛く言わなければ」「彼氏が喜ぶ甘え方をしなければ」と考えるほど、普段の自分とかけ離れた振る舞いをしなければならないように感じることがあります。でも、甘えるために「可愛い彼女」を演じる必要はありません。
直接言うと恥ずかしいなら、会う前のメッセージで「今日会ったらちょっとハグしてほしい」と伝える方法もあります。言葉ではなく、自分からそっと手をつないだり、彼氏の肩にもたれたりする方が伝えやすい人もいるでしょう。
自分にとって、どんな伝え方なら無理がないのか。そこから考え始めることもできます。
「してほしい」を伝えたあと、どんなやり取りになる?

勇気を出して甘えてみたあと、「彼氏がどう応えてくれるか」は自分だけでは決められません。
頼んだことをそのまましてくれる日もあれば、「今はちょっと難しい」と言われる日もあります。どう応えればいいのかわからず、戸惑ってしまうこともあるでしょう。
一度思い通りにならなかったからといって、それだけで「甘えない方がいい」「愛されていないんだ」と決まるわけではありません。
その一方で、希望を伝えるたびに笑われる、否定される、面倒そうに扱われるのであれば、「上手に甘えよう」と考えるだけでは足りない場合もあります。彼氏に甘えられないことを、自分だけの問題にしないことも大切です。
「今日は難しいけれど、また今度なら」「どうしてほしい?」といったやり取りができるのか。それとも、頼みごとや弱音そのものを出しにくい関係になっているのか。
甘えたときの彼氏の反応を見ることは、彼の気持ちを勝手に想像することとは違います。実際に返ってきた言葉や態度を振り返ると、自分はこの人にどんな希望なら言えそうか、言ったあとにどんな気持ちになるかまで考えられます。
彼氏とは、どんなことまで伝え合える関係でいたい?
「私は甘えられない性格なんだ」と考えたくなるかもしれませんが、「甘えられる女性」になることだけが全てではありません。
抱きしめてほしいなら、その気持ちをどう伝えたいのか。疲れた日は、どんなふうに頼れたらうれしいのか。逆に、一人でいたい日や自分でやりたいことは何なのか。自分が彼氏に求めていることが少し具体的になると、「甘える」という言葉を使わなくても、自分の希望を伝えやすくなります。
大切なのは、甘える姿が可愛く見えるかどうかではなく、自分がしてほしいことを言ったとき、ふたりの間でどんなやり取りができるかです。
「どうすれば甘え上手になれるか」だけではなく、「私はこの人と、どんなことまで言い合える関係でいたいのか」。彼氏に甘えられないと感じたら、考えるべきは、ふたりの距離感なのかもしれません。
