恋愛感情がわからない。「好き」なのか迷うとき、自分の気持ちを整理する

窓辺の棚に並ぶ乾物の入ったガラス瓶

気になる人がいる。会えば楽しいし、連絡が来るとうれしい。でも、好きなのかと聞かれると、答えに迷ってしまう。友達として好きなのか、恋愛感情なのか、自分でもよくわからない。

これまで誰かに強くドキドキした覚えがなく、「そもそも恋愛感情って?」と感じる人もいるでしょう。「恋愛感情」というおおざっぱな言葉だけでは、自分がどんなときに「好き」と感じるのか、恋愛に何を求めているのかまでは表せません。 

この記事では、恋愛感情があるかどうかを診断するのではなく、「好き」と感じることや、恋愛にまつわる自分の感覚を一つずつ整理していきます。

目次

恋愛感情がわからないとき、何を「好き」の基準にしている?

部屋のテーブルに置かれた真鍮の天秤

「恋愛感情」は、誰かを恋愛の相手として「好き」と感じる気持ちを表す言葉です。ただ、その「好き」がどんな感覚なのかを、一つの形に決めるのは難しいものです。

恋愛感情と聞くと、会うとドキドキする、いつも相手のことを考える、嫉妬する、付き合いたいと思う、といった感覚を思い浮かべる人もいます。けれど、実際にはその全部がそろうとは限りません。

会いたいけれど、恋人になりたいとは思わない。特別な人ではいたいけれど、キスやセックスは望んでいない。反対に、身体的には惹かれるけれど、恋人として日常を共有したいわけではない。そもそも、これまで誰かに対して「恋人になりたい」と強く思ったことがない人もいます。

「ドキドキしないから恋ではない」「嫉妬するなら恋愛感情がある」と、特定の感覚だけを基準にすると、自分が実際に感じているものを捉えにくくなることがあります。

しばらく恋人がいなかったり、熱烈な片思いをした覚えがなかったりすると、「恋愛経験が少ないからわからないのかな」と考えることもあるでしょう。一方で、以前は誰かを好きだと思えたのに、今は同じような気持ちを持つ相手がいないことに戸惑う人もいます。

恋愛経験の多さだけで考えるのではなく、自分は誰かにどんな気持ちを抱くことがあるのか、どんな関係や距離を心地よいと感じるのかを見ていくと、「恋愛感情がわからない」という迷いの中身を考えやすくなります。

友達として好きなのか迷うときは、相手に何を求めている?

友達への好意と恋愛感情の違いを知りたくても、「会いたい」「大切にしたい」といった気持ちの強さだけでは決めきれないことがあります。仲のいい友人にも、もっと話したい、しばらく会えないと寂しい、相手がうれしそうだと自分もうれしいと感じることはあるからです。

そんなときは、「相手をどれくらい強く思っているか」よりも、「今よりどんな関係になりたいのか」を考えてみます。

  • 友人として会うだけでなく、二人きりで過ごす時間をもっと増やしたいのか
  • 相手に恋人ができたら、友人として寂しいだけではなく、自分がその立場になりたかったと感じそうか
  • 「友達」ではなく、「恋人」として付き合いたいと思うのか
  • 手をつないだり、ハグやキスをしたり、今とは違う触れ方がしたいのか
  • 用事がなくても連絡を取り合ったり、日々の出来事や将来を共有したりする関係でいたいのか

これらが全部そろえば恋愛で、少なければ友情というわけではありません。友人にも求めることと、この人との間でだけ望んでいることが重なっている場合もあります。

「友達として好きなのか、恋愛感情なのか」とすぐに決める前に、今の関係で心地いいことと、もう少し変わってほしいことを考えると、自分が相手に何を求めているのかが具体的になってきます。 

キスやセックスをしたいかどうかで、恋愛感情は決まる? 

椅子の背に掛けられたショール

「好きなら触れたいはず」「恋人ならキスやセックスをしたいはず」と考えていると、身体的な欲求がはっきりしないときに、恋愛感情までわからなくなることがあります。

相手と恋人になりたい気持ちはあっても、手をつないだり抱きしめたりするくらいが心地いい。キスはしたいけれど、セックスまでは望んでいない。身体的には惹かれるけれど、恋人という関係になりたいとは思わない。そんなふうに、相手への好意と、どんな触れ合いを求めるかが同じ答えにならないこともあります。

「この人とキスできるか」「セックスしたいか」だけを基準にしてしまうと、どこまで身体を近づけたいかまで、「好きかどうか」の判定に使うことになります。相手への好意と、どんな触れ合いを心地よいと感じるかは、別々に考えられるものです。

恋愛感情を確かめるために無理に触れ合うのではなく、「手をつなぐのはどう感じる?」「キスはしたい?」「触れ合わずに一緒に過ごす時間も心地いい?」と、それぞれ別の問いとして考えてみます。 

「好きかわからない」まま付き合っているなら、今の関係をどう感じている?

すでに付き合っている相手がいるのに、「本当に好きなのかな」と迷う場合もあります。
相手から好意を向けられてうれしかった。一緒にいて居心地がよかった。断るほど嫌ではないから付き合ってみた。けれど、周囲が話すような強い恋愛感情があるのかと聞かれると、自信がない。

そんなとき、「好きか、好きではないか」だけでは、今の関係で感じている心地よさや違和感を言い表せないことがあります。

会う予定があるとうれしいのか、それとも負担なのか。連絡を取りたいのか、義務のように感じているのか。恋人として触れられることをどう感じるのか。今より距離を縮めたいのか、友人に近い関係の方がしっくりくるのか。

こうした感覚を見ていくと、恋愛感情があるかどうかとは別に、今の関係をこの先どうしたいのかも考えやすくなります。「好きかわからないから別れる」「嫌いではないから続ける」の二択にすると、会いたい気持ちと負担、親しさと違和感が同時にある状態を捉えにくくなります。

今の関係で心地いいことと、引っかかっていることをそれぞれ見ていくと、「恋愛感情があるか」以外にも、自分が迷っている理由を言葉にしやすくなります。

恋愛感情がわからないことの何が気になっている?

棚に並べて収められた本

恋愛感情そのものより、「好きがわからない自分」が気になっている人もいます。

周囲は恋人やパートナーの話をしているのに、自分には誰かを好きになった経験がない。大人になれば自然に恋愛すると思っていたのに、そうならない。「このままずっと恋愛できないのかな」と考えることもあるでしょう。

一方で、自分自身は今の状態にそれほど困っていないのに、家族や友人から恋人について聞かれたり、周囲と比べたりするうちに、「私は変なのかな」と気になり始めることもあります。

また、特定の相手を思う気持ちはあるけれど、それを恋愛と呼べるのか迷っている場合と、そもそも恋愛そのものにあまり興味がない場合では、考えたいことも変わります。

前者なら、「この人とどんな関係になりたいのか」が気になっているのかもしれません。後者なら、恋人がほしいのか、恋愛を自分の生活にどのくらい求めているのかを考える方が、今の迷いに近いこともあります。

「恋愛感情がわからない」という一言の中には、相手への気持ちを決められない迷いもあれば、付き合うかどうかの迷い、周囲との違いへの戸惑いもあります。まずは、自分が何を「わからない」と感じているのかを考えるところから始まります。

「好き」かわからなくても、どんな関係を望むかは考えられる?

気になる人がいるなら、もっと話したいのか、二人で過ごす時間を増やしたいのか、今の関係のままが心地いいのか。そもそも特定の相手がいないなら、恋人がほしいと思っているのか、今の生活に恋愛がなくてもそれほど困っていないのか。

「恋愛感情があるか、ないか」の答えが出なくても、自分にとって心地よい関係や、今の生活に求めていることは、それとは別に考えられます。

誰かへの気持ちに「好き」と名前をつけることよりも、自分は誰とどんなふうに関わりたいのか、恋愛を自分の生活の中でどのくらい求めているのか。恋愛感情がわからなくても、今の自分が望んでいることは、その中にあります。

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この記事を書いた人

都内在住のアラフォー、フリーライター。既婚。恋愛や夫婦関係、性のことなど、「自分がどう感じたか」を大事に執筆しています。ホラー映画が好き。

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