久しぶりに気になる人ができた。仕事の帰りに食事へ行き、次に会う予定を考えるのが楽しい。けれど、ふと自分の年齢や相手との年齢差を意識すると、「いい年したおばさんが恋愛なんて」「相手に迷惑だと思われないかな」と立ち止まってしまう。
誰かを好きになったことよりも、年齢を重ねてから恋愛する自分のほうが気になってしまう人もいるでしょう。
「おばさん」という言葉には、年齢だけでなく、「恋愛対象から外れる」「いい年をして恋をするのは痛い」といったイメージまで重なることがあります。ただ、そうしたイメージと、実際に相手との間で起きていることは同じではありません。
この記事では、「もうこの年齢だから」と感じるときに何が引っかかっているのかを見ながら、自分はどんな関係を望んでいるのかを考えます。
「おばさんだから」と恋愛に戸惑うとき、何が気になっている?

同じ「もうおばさんだから」という言葉でも、その中身は人によって違います。
相手から女性として見てもらえないと思っている。年下の相手を好きになった自分を「勘違いしている」と思われたくない。友人や家族に知られたら、いい年をして恋愛していると笑われそう。若い頃のように誰かを好きになっている自分自身に、少し戸惑っている。
どれも年齢がきっかけになっていますが、気になっていることはそれぞれ違います。
「恋愛対象になれない」と思うことと、「周囲からどう見られるか」が怖いことでは、気になっている相手も違います。さらに、周りのことは気にならないけれど、自分自身が「この歳で恋なんて」と感じている場合もあります。
まずは、年齢そのものが嫌なのか、恋愛する自分への見方が変わったのか、相手からどう見られるかが不安なのか。自分が「おばさんだから」という言葉に何を含めているのかを考えると、今の戸惑いも少し具体的になります。
「おばさん」という言葉でくくられること自体に引っかかりがあるなら、「おばさん扱いされて傷つくのはなぜ? 『おばさん』の何が嫌だった?」では、その言葉の何が嫌だったのかをもう少し詳しく整理しています。
「おばさんだから恋愛対象外」と決めつけている?
「おばさんでも恋愛対象になるのかな」と考えたとき、何歳までなら恋愛対象になるのか、男性は年上の女性をどう思うのかと知りたくなることがあります。
ただ、「何歳なら恋愛対象になる」と決まった答えがあるわけではありません。年上の相手を好む人もいれば、年齢差を気にする人もいます。
ここで混同したくないのは、「世の中の男性からどう見られるか」と、「今、自分が気になっている相手からどう見られているか」です。
たとえば、相手から連絡が来る。二人で食事をすることがある。話している時間を楽しそうに過ごしている。こうした出来事があっても、それだけで恋愛感情があるとは判断できません。一方で、「私はおばさんだから」という理由だけで、「どうせ恋愛対象ではない」と決めることもできません。
相手が自分をどう思っているのかは、一般的な男性の好みを調べても答えが出ない部分です。「おばさんは恋愛対象になるか」という大きな問いと、「この人は私を恋愛相手としてどう見ているか」は、同じ問いではありません。
好意を持つこと自体が、相手の迷惑になる?

年下の人や、久しぶりに親しくなった相手を好きになると、「こんなおばさんに好かれたら迷惑だろうな」と考えることもあります。
ただ、誰かに好意を持つことと、その気持ちを相手へどう示すのかは別の話です。
食事に誘うこと、連絡を取ること、好意を伝えることも、これまでの関係や相手の受け取り方によって意味は変わります。反対に、相手が断っているのに何度も誘ったり、望んでいない連絡を続けたりすることは、年齢に関係なく相手の負担になり得ます。
「年齢差があるから迷惑」「おばさんだから好意を持つだけで痛い」と最初から決めるのではなく、相手との間でどんなやり取りがあり、相手はどんな距離を取っているのかを見ることが大切です。
同じように、自分自身にも心地よい距離感があるはずです。好意を伝えたいのか、今は会えるだけで十分なのか、相手の気持ちが分からないまま関係を進めることには抵抗があるのか。
「迷惑をかけたくない」という気持ちの中にも、自分がどこまで相手との距離を縮めたいのかという迷いが含まれていることがあります。
年齢が気になると、なぜ見た目まで気になる?
「おばさんだから恋愛対象にならないのでは」と考えていると、自分の見た目にも意識が向くことがあります。「もっと若く見えたら」「今よりきれいだったら」と思うこともあるでしょう。
髪型や服装を変えたい。肌を整えたい。自分が納得できる姿で人と会いたい。そう思って見た目を整えること自体と、「若く見えなければ恋愛対象になれない」と考えることは同じではありません。
年齢を意識するほど、「若く見える女性なら恋愛してもいい」「年齢相応に見えたら恋愛対象にはならない」と、自分の中で条件を増やしてしまうことがあります。
けれど、今気になっている相手との関係は、見た目の若さだけで成り立っているわけではありません。これまでどんな会話をしてきたのか、一緒にいる時間を自分はどう感じているのか、その人とこの先も関わりたいと思っているのか。今の関係を見る材料は、ほかにもあります。
見た目への不安が大きく、恋愛すること自体をためらっているなら、「『ブスだから恋愛できない』と思って、踏み出せないあなたへ」も参考にしてみてください。
この恋愛で、自分はどんな関係を望んでいる?

「この年齢で恋愛してもいいのかな」と考えていると、いつの間にか「恋愛していい年齢かどうか」を一番大きな問題にしてしまうことがあります。
けれど、自分がこの先どうしたいのかは、年齢だけでは決まりません。
気になる相手と、もう少し二人で過ごしたい。恋人として付き合いたい。手をつないだり、キスをしたりするような関係にも惹かれている。結婚や一緒に暮らすことまで考えている。反対に、結婚を望んでいるわけではなく、会える時間を大切にしたいと思っている人もいるでしょう。
以前の恋愛では結婚を前提に相手を見ていたけれど、今は違う。若い頃は毎日連絡を取りたかったけれど、今は自分の生活も大切にしたい。年齢を重ねる間に、自分が恋愛へ求めるものが変わっている場合もあります。
「恋愛するならこういう関係になるもの」と先に形を決めるより、この人と何をしたいのか、どのくらいの距離で関わりたいのかを考えるほうが、自分がこの恋愛に何を求めているのかを具体的に捉えやすくなります。
「おばさんだから」で、恋愛を諦める必要はある?
久しぶりに気になる人ができて、次に会う予定を考えるのが楽しい。そう思うのに、一度「もうおばさんなのに」と気になり始めると、相手への気持ちよりも、「この歳で恋愛する自分はどうなのか」にばかり意識が向いてしまいます。
「おばさんだから」という言葉の中には、恋愛対象になれないかもしれない不安、周囲からどう見られるかへの戸惑い、相手に迷惑をかけたくない気持ちなど、いくつもの迷いが重なっています。
「おばさんだから」という言葉でひとまとめにすると、自分が本当に気にしていることを捉えきれない場合もあります。
相手や周囲からどう見られるかだけではなく、自分はこの関係をどう感じているのか。「もうおばさんだから」と思うことはあっても、それだけで、この人に会いたいのか、どんな距離で関わりたいのかまで決まるわけではないのです。
