髪型を変えたり、いつもより丁寧にメイクをしたりして、好きな人に会う。それなのに、相手からは何も言われないと、「かわいいと思ってほしかったな」と物足りなさが残ることがあります。
周囲から「きれいだね」と褒められても、なぜか「かわいい」と言われたい。けれど、それを求める自分に、「褒められたいだけなのかも」「見た目ばかり気にしてる…」と戸惑う人もいるでしょう。
「かわいい」は、顔立ちや服装だけを評価する言葉とは限りません。誰から、どのような意味で言われたいのかによって、その言葉から受け取りたいものも変わります。見た目への評価だけで片づけず、「かわいいと言われたい」という言葉を通して何を求めているのか整理します。
かわいいと言われたいのは、見た目を褒めてほしいから?

「かわいい」と聞くと、顔立ちやメイク、髪型、服装など、見た目に対する褒め言葉だというイメージが強いかもしれません。
実際に、新しい服を着た日や、髪型を変えた日に「かわいい」と言われたいことはあります。自分で選んだものを似合っていると思ってほしい、いつもとの違いに気づいてほしい、という気持ちもあるでしょう。
ただ、「かわいい」が表すのは見た目だけではありません。
楽しそうに笑う顔や、何かに夢中になっている姿を見て、かわいいと感じる人もいます。少し照れた反応や、ふとした言葉を、親しみを込めてかわいいと表すこともあります。恋人や親しい相手からの「かわいい」には、容姿への評価というより、「あなたのことを好ましく思っている」「愛おしく感じている」という意味が含まれることもあります。
だからこそ、「かわいいと言われたい」と感じるときに求めているのは、見た目への評価だけとは限りません。
自分の変化に気づいてほしいのか。好意を言葉で示してほしいのか。それとも、親しい相手にとって特別な存在だと感じたいのか。同じ言葉の中に、いくつかの望みが重なっていることがあります。
誰から「かわいい」と言われたい?
「かわいい」と言われたい気持ちについて考えるときは、誰から言われたいのかも手がかりになります。
知らない人から言われても嬉しい。友人に服やメイクの変化を褒められるのも嬉しい。一方で、ほかの人から何度褒められても、好きな人や恋人から言われなければ物足りないこともあります。あるいは、特定の誰かではなく、周囲から「かわいい女性」として見られたい人もいるでしょう。
好きな人から言われたいのであれば、求めているのは一般的な評価ではなく、その人から自分がどう見えているのかを知ることなのかもしれません。
また、自分から「かわいいと思う?」と聞いて返ってきた言葉では、あまり嬉しくないこともあります。言ってもらうこと自体よりも、相手が自分を見て「かわいい」と感じ、それを自ら言葉にしてくれることを求めているからです。
誰からでも嬉しい褒め言葉なのか、特定の人から受け取りたい言葉なのか。そこを分けてみると、ほかの人に褒められても物足りない理由が見えやすくなります。
「かわいい」という言葉から、何を受け取りたい?

誰から言われたいのかが見えてきたら、次は「かわいい」と言われたとき、何が嬉しいのかも考えてみましょう。同じ「かわいい」という言葉でも、嬉しさの中身まで同じとは限りません。
自分の変化に気づいてほしい
いつもより時間をかけてヘアセットをした日や、ネイルを新しくした日。「かわいい」と言われて嬉しいのは、見た目を褒められたことだけでなく、自分の変化に気づいてもらえたことが嬉しい場合もあります。
もし「今日いつもと雰囲気が違うね」「それ、似合ってるね」と言われても嬉しいのであれば、求めているのは「かわいい」という言葉そのものより、自分を見て変化に気づいてもらうことに近いのかもしれません。
好意を言葉で感じたい
好きな人との関係では、相手が自分をどう思っているのか、言葉で知りたくなることもあります。
そのときの「かわいい」は、単に顔や服装を評価する言葉ではなく、好意を感じられる言葉として受け取っている場合があります。
「好き」「会えて嬉しい」など、ほかの言葉でも同じように嬉しいのか。それとも、「かわいい」と言われることに特別な嬉しさがあるのか。そこを分けてみると、自分がその言葉に何を求めているのかが見えやすくなります。
「きれい」と「かわいい」では、嬉しさが違うこともある
「きれい」と言われるのも嬉しいのに、それとは別に「かわいい」と言われたい。そんなときは、それぞれの言葉を自分がどのように受け取っているかを考えてみます。
たとえば、「きれい」は見た目への褒め言葉として嬉しく、「かわいい」は好きな人から向けられる好意まで含んだ言葉として嬉しい人もいるでしょう。
「きれい」と言われてもどこか物足りないのであれば、自分にとって「かわいい」には何が加わっているのかを考えてみると、なぜその言葉を求めているのかが見えやすくなります。
「かわいい」と言われないことを、どう受け取っている?
好きな人から「かわいい」と言われないと、不安になることもあるでしょう。
ただ、「かわいいと言われていない」ことと、「かわいいと思われていない」ことは同じではありません。言葉がないだけでは、相手がどう感じているのかまでは分かりません。
それでも気になるのであれば、自分が「言われないこと」にどのような意味を感じているのかを見てみます。
「魅力がないと思われている気がする」「恋愛対象として見られていない気がする」「以前より自分への関心が薄くなったように感じる」など、「かわいい」の一言がないことから、別の不安へつながっている場合もあります。
気になっているのは、褒め言葉の有無だけではないのかもしれません。「かわいい」と言われないことで、自分は何を不安に感じているのかを分けてみると、今の引っかかりを整理しやすくなります。
「かわいい」と言われるために、自分を変える?

「かわいいと言われたい」という思いから、メイクや髪型、服装の系統を変えれば言ってもらえるのでは、と考えることもあります。
自分でも試してみたいメイクや服装があるなら、それを楽しむのもひとつの選択です。ただ、見た目を変えたからといって、特定の相手から「かわいい」と言われるとは限りません。
とくに、好きな人から自発的に言ってほしいのであれば、「多くの人からかわいいと思われる見た目になること」と「その人から『かわいい』と言われること」は少し別の話です。
メイクや髪型を変えてみたくなったときは、それが「かわいいと言ってもらうため」だけなのか、自分自身もやってみたいと思っているのかを考えてみます。相手の反応を期待して選ぶことと、自分が好きな服や髪型を選ぶことは、重なる場合もあれば、そうではないこともあります。
「かわいい」と言ってほしい気持ちを、相手に伝える?
好きな人から「かわいい」と言われたいなら、その気持ちを相手に伝える方法もあります。ただ、伝えることで必ず気持ちが満たされるとは限りません。
「かわいいって言ってよ」とお願いをして、その通りに言ってもらえれば嬉しい人もいるでしょう。一方で、「言わせたような気がする」と感じて、求めていたものとは違うと思う人もいます。
もし後者なら、欲しかったのは「かわいい」という言葉そのものではなく、相手が自分を見て自然にそう感じ、言葉にしてくれることなのかもしれません。伝えるかどうかを考えることも、自分が「かわいい」という言葉に何を求めているのかを知る手がかりになります。
「かわいい」と言われたいとき、本当に求めているものは?
好きな人に会うために髪型やメイクをがんばったのに、何も言われず物足りない。そんなとき、欲しかったのは「かわいい」という褒め言葉そのものではなく、自分を見て感じたことを、相手の方から言葉にしてもらうことだったのかもしれません。
だからこそ、「かわいいと言われたい」と思ったときに考えたいのは、どうすれば言ってもらえるかだけではありません。
誰から、どんな気持ちと一緒にその言葉を受け取りたいのか。そこが見えてくると、「かわいい」の一言に自分が何を求めていたのかも理解できるでしょう。
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