性欲が強いのはおかしい? 自分の欲求を恥ずかしいと感じる女性へ

窓辺の丸テーブルに置かれたカップと本

「もしかして、私って性欲が強いのかも」

性的なことを考える機会が多かったり、パートナーより自分の方がセックスを求めていたりすると、そんなふうに気になることがあります。

性欲の強さは人と比べにくいものです。友人との会話でも話題にしづらく、そもそも周囲の人がどのくらい性的な欲求を感じているのかを知る機会は多くありません。

だからこそ、「こんなに求めてしまうのはおかしい?」「女性なのに性欲が強いのは恥ずかしい」と、一人で考え込んでしまうこともあるでしょう。

性欲の強さを単純に診断することはできませんが、自分がなぜ「強い」と感じているのかを整理することはできます。

目次

性欲の強さに「普通」はある?

窓辺に大きさ違いで並べられたガラス瓶

結論から言えば、「このくらいなら普通」「これ以上なら性欲が強い」と一律に判断できる基準はありません。

国際性医学会(ISSM)も、性欲には大きな個人差があり、同じ人の中でも年齢、健康状態、ストレス、生活状況、パートナーとの関係などによって変化すると説明しています。セックスや自慰の回数が多いからといって、それだけで「性欲が強すぎる」と決まるわけでもありません。

性的な欲求が強い人も、あまり感じない人もいるため、「普通」という基準を定義することも難しいものです。

強さよりも大切なのは、その性欲を自分自身がどう感じているかです。

特に困っておらず、自分にとって無理のない形で付き合えているのであれば、平均より多いかもしれないことを必要以上に気にしなくてもよいでしょう。

「性欲が強い」と感じるとき、何と比べている?

とはいえ、自分では「強い」と感じている場合、その感覚を無視する必要もありません。

一度考えてみたいのは、何と比べて強いと思ったのかです。

たとえば、パートナーはあまりセックスを求めないのに、自分はもっとしたい。その差が大きければ、「私は性欲が強い」と感じやすくなるでしょう。

以前より性的なことを考える頻度が増え、「昔の自分と違う」と戸惑うこともあるはずです。

また、「女性は男性ほど性欲がないもの」「自分からセックスを求める女性は少ない」といったイメージを基準にして、自分で自分を「性欲が強い」と認識している場合もあります。

自身の状態を整理するなら、

  • 誰かと比べて強いと感じているのか
  • 以前の自分より性欲が増えたのか
  • 性欲があることそのものに抵抗があるのか
  • 欲求を満たせないことに困っているのか

を分けて考えると、悩みの根幹が見えやすくなります。「性欲が強い」という一言の中に、いくつかの違う悩みが混ざっていることもあるからです。

女性の性欲の強さはなぜ変わる?

性欲は、ずっと同じ強さで続くとは限りません。年齢や健康状態、ストレス、パートナーとの関係など、さまざまな要因によって変化します。また、妊娠・出産や更年期などに伴うホルモンの変化、服用している薬などが影響する場合もあります。 

そのため、「最近、前より性欲が強くなった」と感じても、特定の原因だけで説明できるとは限りません。

そして、理由をはっきりさせなければいけないわけでもありません。

性欲は自分自身の状態だけでなく、そのときの暮らしや人間関係とも関わりながら変化するものです。「なぜこんなに性欲があるんだろう」と原因を探してばかりいるよりも、「今の自分は、性欲に対してどう感じているのか」に目を向けることも、ひとつの考え方です。

性欲があることを「恥ずかしい」と感じるのはなぜ?

半開きの扉に添えられた手

性欲について悩むとき、本当に気になっているのは「強さ」ではなく、欲求をもっている自分をどう見ればいいのか分からないことだったりします。

セックスがしたい。性的なことを考える。誰かに触れられたい。自分から相手を求めたい。

そこに、「こんなことを考える私は恥ずかしい」「欲求不満でガツガツしていると思われたくない」といった気持ちが重なると、性欲そのものが悪いもののように感じられることがあります。

でも、ここでは「欲求を感じること」と「解消のために行動を起こすこと」を分けて考えてみてもよさそうです。

性的な欲求を感じたからといって、必ずその通りに行動するわけではありません。誰かに触れられたいと思うことと、実際に誰とどんな関係をもつかを決めることも別です。

自分の中にどんな欲求があるのかを知ることは、そのすべてを叶えることと同じではありません。

「こう感じてはいけない」と打ち消す前に、「私はこういうことを求めることがあるんだ」と認識する。そのくらいの距離から考えてみてもいいのではないでしょうか。

「性欲が強すぎる?」と感じるとき、実際には何に困っている?

木のテーブルに広げられた本と二つのマグカップ

同じ「性欲が強い」という悩みでも、困っていることは人によって違います。

例えば、性欲を感じる頻度が高いこと自体は気にならないけれど、パートナーとの温度差がつらい人もいます。

性的な快感がほしいというより、「誰かに触れられたい」「抱きしめられたい」という気持ちが強い人もいるでしょう。

反対に、性欲が強い自分を誰かに知られるのが怖い、「女性なのに?」と思われそうで恥ずかしい、と感じる場合もあります。

あるいは、「求めても応えてもらえない」「女性として見られていないように感じる」といった寂しさを、自分では「性的な欲求が満たされていないせい」と捉えていることもあります。

性欲の強弱だけに目を向けると、こうした気持ちは存在しないことになってしまいます。

「私は性欲が強いのか」から一歩進んで、性欲について何が気になっているのかを考える。その方が、自分が求めているものを理解しやすくなることがあります。

自分の性欲とどう付き合っていく?

性欲があるからといって、「抑える方法」を探す必要があるとは限りません。

自分にとって負担になっていないのであれば、一人で欲求を満たすこともひとつの方法です。パートナーがいる場合には、自分が求めている頻度やスキンシップについて話してみることも考えられます。

その一方で、「誰かに触れられたい」「女性として扱われたい」「安心して身体を預けたい」など、性欲という言葉だけでは説明しきれない気持ちに気づくこともあります。

どの方法が正しい、という話ではありません。自分の気持ちと、相手との関係、自分が守りたい境界線をそれぞれ考えながら、自分に合った付き合い方を探していくことになります。

「なんとなく満たされない」「自分でも何がほしいのか分からない」という状態から、少しずつ言葉にしていくことから始めてみてもよいでしょう。

性欲によって日常生活に支障が出ているときはどうする?

「性欲が強い」と感じていても、それだけで何か問題があるわけではありません。ただ、性的な考えや行動を自分でコントロールしづらく、それによって自分自身がつらかったり、仕事や人間関係、健康面など日常生活に支障が出ていたりする場合は、医療機関や専門家に相談することも選択肢です。

「性欲が強いかどうか」ではなく、自分がその状態に困っているかどうかをひとつの目安にしてみるとよいでしょう。

性欲が強いことを、どう受け止めればいい?

性欲については、人と比べようとしてもなかなか答えが出ません。「私は強いのか、弱いのか」と考えること自体は、自分の気持ちを知る入口になることはあります。

ただ、その先で知りたいのは、強さの判定だけではないのかもしれません。

性欲があることを恥ずかしいと感じているのか。満たせないことに困っているのか。パートナーとの違いがつらいのか。性的な快感だけでなく、誰かとのふれあいを求めているのか。

同じ「性欲」という言葉の中にも、さまざまな気持ちがあります。

自分の欲求を全面的に肯定する必要も、反射的に否定する必要もありません。

まずは「私は何を求めているんだろう」と考えてみる。そのための材料として、自分の性欲と無理のないペースや距離感で向き合ってみるのもよいと思います。

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この記事を書いた人

都内在住のアラフォー、フリーライター。既婚。恋愛や夫婦関係、性のことなど、「自分がどう感じたか」を大事に執筆しています。ホラー映画が好き。

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