おばさん扱いされて傷つくのはなぜ? 「おばさん」の何が嫌だった?

日の差す部屋に置かれた革張りのソファ

同世代の友人が口にした「私たち、もうおばさんだから」という言葉に、少しだけ心がざわついた。

自分でも年齢を重ねていることは分かっている。「もう若くない」と感じることだってある。それでも、「おばさん」という言葉でくくられると、思っていた以上に傷ついたり、素直に受け流せなかったりすることがあります。

この記事では、自分は「おばさん」という言葉をどう受け取っているのか、周りからどんなふうに接してもらえたら嬉しいのかを考えます。

目次

「おばさん扱い」の何が嫌だった?

木箱に集められた白いボタン

年齢を重ねていると分かっていても、「おばさん扱いされているな」と感じると、嫌な気持ちになることがあります。

自分で「もうおばさんだから」と言うのと、誰かからそう呼ばれたり、そう感じさせるような扱いをされたりするのとでは、受け取り方も違います。

一方で、傷ついた理由をすべて「若く見られたいから」と考える必要はありません。同じ「おばさん扱い」でも、引っかかるところは人によって違います。

年齢だけで自分を決められたように感じた

「もう若くないんだから」「その年齢なら、こういう服装がいいんじゃない?」

そんなふうに言われたとき、嫌なのは年齢そのものより、自分の好みや行動まで年齢だけで判断されることかもしれません。

昨日までと同じように好きなものがあり、やってみたいこともある。それなのに、「この年代の女性ならこう」と先に決められると、自分自身を見てもらえていないように感じることがあります。

女性としての魅力まで否定されたように感じた

「おばさん」という言葉から、「もう若い女性ではない」だけでなく、「女性として見られる時期も終わった」と言われたように感じる人もいるでしょう。

若い頃に戻りたいわけではない。それでも、今の年齢の自分をきれいだと思ってもらえたり、女性として魅力を感じてもらえたりすることは嬉しい。

そう思っているなら、傷ついたのは若さを失ったからではなく、今の自分の魅力まで年齢で決められたように感じたからかもしれません。

言い方や扱い方が嫌だった

「おばさん」という言葉そのものより、誰から、どんなふうに言われたかが引っかかることもあります。

同世代の友人が自分も含めて「もうおばさんだから」と言っただけなのに、勝手に自分までそう決められたようで嫌だった。年下の人との会話で、自然に「若い人とは違う側」として自ら振る舞ってしまった。

反対に、親しい相手との冗談なら、それほど気にならない人もいます。

この場合は、自分の年齢そのものより、誰かから一方的に「おばさん側」として扱われたことに引っかかっているのかもしれません。

「おばさんと思われたくない」と「若く見られたい」は同じ?

日の差す木のテーブルに置かれた真鍮の物差し

おばさん扱いされたあと、「そんなに老けて見えるのかな」と鏡を見たり、もっと若く見える髪型や服装を考えたりすることがあります。

若く見られることが嬉しいなら、その気持ちまで否定する必要はありません。ただ、たとえば相手からあとで「でも年齢より若く見えますよ」と言われたら、嫌だったことは気にならなくなりそうでしょうか。

「それなら少し嬉しい」と感じるなら、実年齢より上に見られたことが気になっていたのかもしれません。

反対に、「そういうことじゃない」と感じるなら、求めているのは若さの評価とは別のものです。

では、自分は周りからどんなふうに見られ、接してもらえたら嬉しいのでしょうか。

どんなふうに接してもらえたら嬉しい?

嫌だったことを考えていくと、反対に、自分が周りに求めているものも考えやすくなります。

職場では、年齢を理由に能力や役割を決めず、対等に接してほしいのかもしれません。

好きな人には、今の自分をきれいだと思ってほしい。年齢とは関係なく、一人の女性として魅力を感じてもらえたら嬉しい人もいるでしょう。

あるいは、「女性として見てほしい」ということではなく、年齢や見た目を勝手に話題にせず、一人の人として接してほしいだけの場合もあります。

「おばさん扱いされて傷ついたのだから、本当は女性として扱われたいはず」と決める必要はありません。ただ、自分が何を嫌だったのかをたどっていく中で、「私は今も女性として魅力を感じてもらえることが嬉しいんだ」と気づくこともあります。

同じ「おばさん扱いされたくない」でも、その先に求めているものは人によって異なります。

これからも関わる相手には、どう伝える?

窓辺に立てられた三枚折りの和紙の衝立

その場では笑って返したものの、あとになって「あの言い方は嫌だったな」と思い返すこともあります。会話を止めなかったことと、その言い方を気にしていなかったことは同じではありません。

これからも関わる相手から何度も同じように言われるなら、「年齢のことをそういうふうに言われるのは好きじゃない」と伝える方法もあります。

一方で、一度きりの相手や、嫌だった理由まで説明したくない相手なら、何も伝えずに距離を置くこともあるでしょう。

大切なのは、その場でうまく返せたかどうかではありません。自分が何を嫌だったと感じているかが分かっていれば、次に似た場面があったとき、どうしたいのかを考える材料になります。

「おばさん」と言われて傷ついたとき、何を考える?

自分で年齢を重ねたと感じることと、誰かに「おばさん」とひとくくりにされることは同じではありません。

「私はおばさんなのか」という答えを出すよりも、その言葉の何が自分には嫌だったのか。

そこから、今の自分をどう見ていたいのか、周りからどんなふうに接してもらえたら嬉しいのかを考えていけます。

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この記事を書いた人

都内在住のアラフォー、フリーライター。既婚。恋愛や夫婦関係、性のことなど、「自分がどう感じたか」を大事に執筆しています。ホラー映画が好き。

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