浮気した罪悪感が消えない。後悔や不安の中で、パートナーとの関係をどう考える?

一部がわずかに盛り上がった部屋の敷物

パートナー以外とキスやセックスをした。その場では自分も望んでいたのに、家に帰ってパートナーといつも通り話していると、「裏切ってしまった」と胸が重くなる。

浮気をしたあとの罪悪感が苦しいと、「どうすれば苦しくなくなる?」「正直に話した方がいい?」と、早く答えを出したくなることがあります。けれど、行為そのものを後悔しているのか、隠していることがつらいのか、今の関係を失うのが怖いのかでは、考えたいことも変わります。

この記事では、パートナー以外と身体的・性的な関係を持ち、自分でそれを浮気だったと受け止めているケースを中心に、罪悪感の中に何があるのか、これからの関係で何を大切にしたいのかを整理します。

目次

浮気したあと、何に罪悪感を感じている?

「浮気したから罪悪感がある」とひとまとめにすると、何がいちばん引っかかっているのかが見えにくくなります。

たとえば、パートナーとの約束を破ったと感じている。大切な相手を傷つける可能性のあることをした。何もなかったように接していることが苦しい。自分は浮気をするタイプではないと思っていたのに、そんな自分像が崩れたことに戸惑っている。浮気相手との時間を楽しんだこと自体が引っかかっている。

同じ罪悪感でも、気になっている部分は少しずつ違います。

パートナーとの約束に反したことが苦しいのであれば、自分が大切にしたかったのは、「ほかの人とは身体の関係を持たない」という二人の境界線だったのかもしれません。

そもそも自分たちにとって何が浮気にあたるのか、ふたりの境界線そのものが気になっている場合は、「浮気はどこから? キスや二人きりの食事が気になるとき、ふたりの境界線を考える」も参考にしてみてください。

隠していることがつらいのであれば、行為そのものだけでなく、秘密を抱えたまま関係を続けていることも負担になっている場合があります。

一方、「こんなことをするとは思っていなかった」と自分自身への失望が大きい場合は、パートナーとの関係だけでなく、「自分がどんな人でいたかったのか」も関わってきます。

罪悪感をなくす方法を探す前に、何を思い出したときにいちばん後ろめたくなるのか。そこを具体的にすると、今の自分がどこで立ち止まっているのかが見えやすくなります。

浮気したあとの苦しさは、罪悪感だけ?

木の器に混ざって入った数種類の乾いた豆

浮気をしたあとの苦しさを、すべて「罪悪感」と呼んでいることがあります。

ただ、「あのとき関係を持たなければよかった」と思うのは、起きたことへの後悔です。「知られたら今の関係が壊れるかもしれない」と考えて落ち着かないのは、これから起こることへの不安です。パートナーとの関係を続けたい気持ちもある一方で、浮気相手にもまた会いたいと思うなら、そこには今後どうしたいのかという迷いがあります。

どれも苦しさにつながりますが、同じ感情ではありません。

また、浮気したことを後悔していても、今のパートナーとの関係を続けたいと思っているとは限りません。反対に、今の関係を失いたくないと思っていても、浮気したこと自体を強く後悔しているとは限りません。

「浮気相手との時間は楽しかった。でも、パートナーに隠していることは苦しい」というように、相反するように見える気持ちが同時にあることもあります。どちらか一方だけが本心だと決めようとすると、自分の中にある気持ちをそのまま捉えにくくなります。

後悔していること、不安に感じていること、まだ決められずにいること。それぞれを分けてみると、今の苦しさの中に何が重なっているのかも見えやすくなります。

浮気に至るまで、自分は何を感じていた?

罪悪感が残ると、「どうしてあんなことをしたんだろう」と理由を探したくなることもあります。ただ、浮気に至るまでに何があったのかを、一つの理由だけで説明できるとは限りません。

たとえば、パートナーとのセックスやスキンシップに物足りなさを感じていたとしても、それと「だから浮気をした」は同じ話ではありません。関係への不満と、自分が別の相手との関係を選んだことを直結させると、パートナーだけが原因だったように見えてしまいます。

反対に、「全部自分が悪かった」と片づけても、そのとき自分が何を感じ、何を求めていたのかは分からないままです。

浮気相手に惹かれていた。性的な興味があった。誰かから求められることがうれしかった。その場の雰囲気に流された部分があった。いくつかの気持ちや状況が重なっていたこともあるでしょう。

関係を持つ前の自分にどんな気持ちや迷いがあったのかを振り返ると、「なぜ浮気したのか」という大きな問いを、一つの原因や心理に決めつけずに考えやすくなります。

浮気相手との関係は、今どうなっている?

途中まで燃えて灰が折れている線香

一度きりの浮気で、相手との関係がすでに終わっている場合と、今も会ったり連絡を取ったりしている場合では、これから考えたいことが違います。

浮気相手との関係が続いているなら、「浮気したことをどう受け止めるか」とは別に「その人と今後どうしたいのか」という問いが残っています。

もう会わないと決めたのに、連絡が来ると応じてしまう。会うたびに罪悪感はあるけれど、それでもまた会いたいと思う。浮気相手への気持ちが大きくなり、今のパートナーとの関係にも迷い始めている。まだ自分でも、どちらの関係をどうしたいのか分からない。

浮気相手にまた会いたい気持ちはあるものの、それが恋愛感情なのか自分でも分からない場合は、「恋愛感情がわからない。『好き』なのか迷うとき、自分の気持ちを整理する」で、「好き」と感じる気持ちの中身について掘り下げています。

こうした状態では、すでにした浮気だけを振り返っても、苦しさがなくならないことがあります。今も続いている関係があるなら、罪悪感とは別に、その人との関係を考えることになります。

一方、浮気相手との関係がすでに終わっているのであれば、「その人との関係を今後どうするか」という問題は残っていません。今も続いていることと、すでに終わったことを分けるだけでも、何について迷っているのかは絞りやすくなります。

パートナーに話すかどうか、何を基準に考える?

ドアに付いた真鍮の郵便受けの投函口

罪悪感が強いと、「全部話して謝れば、少しは楽になれるかもしれない」と思うことがあります。反対に、「話したら今の関係が壊れるかもしれない」と考え、言えずにいることもあるでしょう。

話すか、話さないかについて、すべての関係に当てはまる答えがあるわけではありません。罪悪感を軽くしたくて話したいと思っていても、話したあとにパートナーとどうしたいのかは別の話です。

たとえば、謝って許してほしいのか。隠し事をしている状態を終わらせたいのか。浮気を含めて、これからの二人の関係について話したいのか。同じ「話したい」でも、その先に求めていることは違います。

また、話したとしても、相手が自分の望むように受け止めるとは限りません。すぐには気持ちを整理できないこともあれば、しばらく距離を取りたいと言われることもあるでしょう。

話さないと決めた場合にも、浮気した事実が自分の中からなくなるわけではありません。そのことを抱えたまま、これからパートナーとどんな関係でいたいのかは考えていくことになります。

「話すべきか、隠すべきか」という二択だけでなく、なぜ話したいのか、あるいはなぜ話したくないのか。その先で、パートナーとの関係をどうしたいと思っているのかまで見ると、自分が選ぼうとしていることも少し具体的になります。

浮気したあと、これからどんな関係でいたい?

パートナーといつも通り過ごしているのに、ふと浮気したことを思い出して苦しくなる。そんなときは、罪悪感がなくなれば元に戻れるように感じることもあります。

けれど、罪悪感があるかどうかと、これからどんな関係でいたいかは同じではありません。

今のパートナーとの関係を続けたいのか。浮気相手との関係にまだ気持ちが残っているのか。今のパートナーとの間に、浮気以前から引っかかっていたことがあるのか。それによって、これから向き合いたいことも変わります。

罪悪感を早く消すことより、自分は何を後悔し、何を失いたくなくて、これからどんな関係でいたいと思っているのか。そこまで見えてくると、浮気したあとをどう過ごすのかも、自分の中で少しずつ決めていけます。

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この記事を書いた人

都内在住のアラフォー、ライター・編集者。2010年より執筆・編集に携わる。既婚。恋愛や夫婦関係、性のことなどを中心に、「自分がどう感じたか」を大切にしながら書いています。

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