彼氏と会えるのはうれしい。でも、家に行くたび、泊まるたびに「今日もするのかな」と考えるようになった。断ると少し不機嫌になったり、一度断っても何度も誘われたりすると、次のデートまで身構えてしまう。
ただ、負担になっているのは、セックスの回数そのものとは限りません。行為を毎回期待されること、断るたびに気を遣うこと、セックスをしない時間も楽しみたいのにそうなりにくいことが、しんどさの中心になっている人もいます。
この記事では、ふたりの間で何が負担になっているのか、性欲の差があっても心地よく付き合える関係とはどんなものかを考えます。
彼氏の性欲が強いかどうかは、回数だけで決まる?

会うたびにセックスをしたがる。泊まれば一日に何度も求めてくる。自分はゆっくり過ごしたい日もあるのに、彼氏は毎日でもしたいと言う。こうした違いが続くと、「彼氏は性欲が強い」と感じることがあります。
ただ、「週に何回以上なら性欲が強い」と一律に決められる基準があるわけではありません。性欲の強さには個人差があり、セックスをしたいと感じる頻度も人によって違います。男性だから性欲が強く、女性だから弱いと決まっているわけでもありません。
たとえば、週に3回したい人同士なら、その頻度を多いとは感じないかもしれません。一方が週に何度もしたくて、もう一方は月に数回で十分なら、その違いを大きく感じることがあります。
セックスの平均回数や、「自分たちは多いのか、少ないのか」が気になる場合は、「セックスの頻度に『普通』はある? パートナーとの違いが気になるときに」も参考にしてみてください。
セックスを断ったとき、彼氏はどう受け止める?
彼氏が頻繁にセックスをしたいと思うことと、あなたがしたくないと伝えたときにどう振る舞うかは、別の問題です。
「今日は疲れているからしたくない」と伝えたとき、「分かった」と受け止め、そのまま一緒に映画を見たり、眠ったりできる。彼氏が少し残念に感じていたとしても、あなたにその気持ちの責任を負わせない。そうであれば、ふたりの性欲に差があっても、それを話題にする余地があります。
反対に、断ったあとも何度も誘われる。不機嫌になり、こちらがなだめることになる。「せっかく泊まりに来たのに」と言われ、断った自分が悪いような気持ちになる。こうなると、困っていることは「彼氏がセックスをしたがる回数が多い」だけではなくなります。
求められたときに自分が応じるかどうかは、その都度決めることです。性欲の差を考えるときには、したい回数だけではなく、ふたりの希望が一致しなかったときに何が起きているかにも目を向けたいところです。
つらいのは回数? 毎回期待されること?

「彼氏の性欲が強くてしんどい」と感じても、どこを変えたいのかは人によって違います。
たとえば、負担に感じているのは次のうちどれに近いでしょうか。
- セックスの回数そのものを、今より減らしたい
- 会うたびに誘われ、セックスをしないデートがしにくい
- 断るたびに理由を説明したり、彼氏の機嫌を気にしたりするのが疲れる
- キスやハグは好きなのに、そのまま毎回セックスへ進むと身構えてしまう
- 自分は満足していても、彼氏が満足するまで付き合うことが身体的にしんどい
たとえば「週3回を週1回にしたい」なら、中心にある問題は頻度です。
けれど、回数よりも「今日も求められるだろうな」と考えること自体が負担なら、週に何回と決めるだけでは気持ちが楽にならない可能性があります。
キスやハグをしたいのに、「触れたらその先まで応じないといけない」と思って避けるようになっているなら、求めているのはセックスを減らすことだけではなく、性的な行為につながらないスキンシップを楽しめることかもしれません。
まずは、今いちばん負担になっている場面を具体的にすると、彼氏に伝えるべきことも明確になります。
性欲の差があると、相性が悪い?
彼氏はもっとしたい。自分は今ほどしたくない。その差が大きいと、「身体の相性が悪いのかな」「このまま付き合うのは難しいのかな」と考えることもあるでしょう。
性欲の強さが違えば、調整が必要になる場面は増えます。ただ、性欲の強さが同じでなければ恋人としてうまくいかない、と決まっているわけではありません。
ただ、相性を考えるときに見るのは、「したい回数が一致しているか」だけではありません。
自分から「今日はしたくない」と言えるか。彼氏がしたい日でも、こちらが望まなければそのまま受け止めてもらえるか。セックスをしない日にも、恋人として楽しく過ごせるか。どちらか一方だけが、毎回我慢する形になっていないか。
「断り続けたら浮気されるかも」「彼氏を満足させられないなら、別れた方がいいのかな」という不安から応じ続けると、自分自身がその日にしたいかどうかは後回しになっていきます。
性欲の差があることと、その差を埋めるためにどちらかが望まないセックスを続けることは別の話です。相性を考えるなら、性欲の強弱だけではなく、違う希望を持ったときにも関係を続けやすいかまで含めて見た方が、今の悩みに近づけます。
「性欲が強すぎる」と感じていることを、彼氏にどう伝える?

彼氏との関係を続けたいと思っているなら、自分が何に負担を感じているかを伝える方法もあります。
このとき、「性欲強すぎない?」「いつもセックスのことばかり考えているよね」と彼氏自身を評価するより、自分が困っている場面を伝えた方が、話したい内容は具体化しやすいです。
たとえば、
「会えるのはうれしいけれど、会うたびにセックスになると私は疲れてしまう」
「誘われること自体が嫌なわけじゃない。でも、断ったあとの空気がつらい」
「キスやハグをしたい日もあるけど、必ずその先までしたいわけじゃない」
「セックスをしない日も、そのまま楽しく一緒に過ごしたい」
といった伝え方です。
ふたりで「週に何回くらい」と目安を話すことで負担が減る人もいるでしょう。ただ、その回数が「決めたのだから応じなければならない」という約束になると、その日の気持ちを伝えにくくなります。
交際していることや、以前セックスをしたことは、次の性行為への同意を自動的に意味するものではありません。恋人同士でも本人の同意のない行為は性暴力にあたります。「前はしたから」「泊まりに来たから」「何回すると決めたから」ではなく、そのときのふたりの気持ちを確認できることが大切です。
何度も迫られるのは、「性欲の差」だけの問題?
性欲の差について話すとき、見落としたくないのが、断りたいときに断れる状態かどうかです。
「今日はしたくない」と言ったあとも何度も求められる。怒ったり不機嫌になったりして、断ることに怖さを感じる。相手の機嫌を悪くしないために、本当はしたくないのに応じることが増えている。
そうした状態は、「彼氏は性欲が強いから仕方ない」「応えきれない自分が悪いだけ」と片づける話ではありません。その場では「嫌」と言えなかったとしても、それだけで自分が望んでいたことにはなりません。
性欲の強さについて話し合う以前に、自分の意思を伝えたときに尊重されているかが気になるなら、少し距離を置く、信頼できる人に状況を話すなど、ふたりだけで解決しようとしない選択肢もあります。
性欲の強さより、何を見た方がいい?
彼氏との次のデートを楽しみにしているのに、「また求められたらどうしよう」が浮かんでしまうとき、気になっているのは彼氏の性欲が世間の平均より強いかどうかだけではないはずです。
彼氏がしたいとき、自分もしたければ楽しめる。今日はしたくないなら、そう伝えられる。断ったあとも関係が悪くならず、セックスをしない時間も恋人として過ごせる。
性欲の強さそのものを同じにするより、ふたりの希望が違ったときにも、自分の意思を無理なく伝えられること。そうして過ごせる相手かどうかは、これからも一緒にいたいと思えるかどうかにもつながります。
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