スキンシップが減った。「冷めたのかな」と気になるとき、ふたりの間で何が変わった?

風のない室内で静かに垂れた二枚の暖簾

昔は、外を歩けば自然に手をつないでいた。家で一緒に過ごすときも、ソファに並んで座ったり、寝る前にハグやキスをしたりしていた。それが最近は、気づけば身体に触れる時間がずいぶん減っている。

大きな喧嘩をしたわけではないし、会話もある。それでもスキンシップが減ると、「気持ちが冷めたのかな」「もう触れたいとは思わないのかな」と、相手との関係まで変わったように感じることがあります。

この記事では、以前と今を比べながら、何が変わったのか、その変化のどこが気になっているのか、自分は今どんなスキンシップを求めているのかを整理していきます。

目次

以前と比べて、どんなスキンシップが減った?

スキンシップといっても、手をつなぐ、ハグをする、キスをする、隣に座って身体を寄せるなど、その形はいろいろあります。人によっては、セックスまで含めて「スキンシップが減った」と感じていることもあるでしょう。

回数の違いが気になる場合は、「セックスの頻度に『普通』はある? ふたりの違いが気になるときに」で、ふたりの感じ方の違いについて詳しく扱っています。

一方で、キスやハグは減ったけれど、外出するときには手をつなぐ。以前のように相手から抱きついてくることはなくなったものの、自分から触れれば応じてくれる。反対に、手をつなぐこともハグもほとんどなくなった、という場合もあります。

また、変わったのがスキンシップだけなのか、会話や一緒に過ごす時間まで少なくなっているのかでも、今の二人の状態は違います。

キスだけが減った場合と、手をつなぐことやハグまで少なくなった場合では、二人の間で起きている変化は違います。相手の気持ちを考える前に、まずは以前と今で何が変わったのかを見ておきます。

スキンシップが減ったのは「冷めた」から?

灰の中で赤みを残している火鉢の炭

以前より相手から触れられることが少なくなると、「気持ちが冷めたのかな」と考えることがあります。でも、スキンシップが減ったことだけで、相手の気持ちまで決めることはできません。

たとえば、付き合っていた頃は会うたびに出かけて手をつないでいたけれど、同棲を始めて家で過ごすことが増えた。仕事の時間が変わり、寝る前に二人でゆっくり過ごす時間が減った。どちらからともなくしていたハグも、気づけばしなくなっていた。

こうして見ると、スキンシップが減った頃に、二人の過ごし方や生活リズムも変わっていることがあります。もちろん、相手の気持ち自体が変わっている可能性もあります。ただ、スキンシップが減ったことだけでは、そこまでは分かりません。

「どうして減ってしまったんだろう」と気になるときは、「冷めたのか」と相手の気持ちだけを考え続けるより、スキンシップが減り始めた頃に、生活リズムや一緒に過ごす時間、二人の習慣に変化がなかったかを振り返ってみます。そこに、以前のようにスキンシップを取らなくなった背景が見つかることもあります。

スキンシップが減って、何が寂しい?

薄く埃が積もった光の中の木の窓枠

以前は、帰宅するとどちらからともなくハグをしていた。寝る前には自然に身体を寄せていた。そうした習慣がなくなったとき、寂しいのはハグやキスの回数だけではないこともあります。

たとえば、自分から手をつなげば相手も握り返してくれるけれど、相手の方から触れてくることはなくなった。それが気になるなら、ほしいのはスキンシップそのものより、「相手から近づいてきてくれること」かもしれません。

スキンシップの回数そのものより、相手から求められなくなったことが寂しい場合は、「彼氏に求められないのがつらい。女性として見られていない気がするときに考えたいこと」でも、その気持ちについて詳しく扱っています。

反対に、どちらから始めるかはそれほど気にならず、ただソファで身体を寄せたり、寝る前にハグをしたりする時間がなくなったことを物足りなく感じる人もいます。セックスは以前と変わらなくても、日常のキスやハグが減ったことの方が気になる場合もあるでしょう。

「スキンシップが減って寂しい」と感じたとき、なくなったのは身体に触れる時間だけなのか。それとも、相手から近づいてきてもらうことや、二人で親密に過ごしていると感じられる時間なのか。何を寂しいと感じているのかによって、今ほしいスキンシップの形も変わります。

今は、どんなスキンシップがほしい?

ここまで考えてみると、ほしいのは「昔と同じくらいスキンシップを増やすこと」ではなく、今の自分に合う形なのかもしれません。

回数だけでなく、いつ、どんなふうに触れたいのかも人によって違います。自分から手をつなぐのでも十分なのか、ときには相手から抱きしめてほしいのか。日常の中でさりげなく触れるのが好きなのか、二人で落ち着いて過ごす時間にゆっくり身体を近づけたいのかでも違います。

「前みたいに戻りたい」と思っていても、ほしかったのは昔と同じ回数ではなく、自分にとって心地よい形で身体を近づけて過ごせる時間なのかもしれません。

スキンシップが減ったことを、相手にどう伝える?

油を差したばかりの木の扉の真鍮の蝶番

自分が何を寂しいと感じ、どんなスキンシップがほしいのかが分かっても、それを相手に伝えるのはまた別の難しさがあります。

「どうして最近触ってくれないの?」「もう好きじゃないの?」と聞きたくなっても、相手を責めるように聞こえそうで言い出せないこともあるでしょう。

そんなときは、「なぜしてくれなくなったのか」だけではなく、自分が気づいている変化や、なくなって寂しかった時間について話す方法もあります。

たとえば、寝る前のハグが減ったことが気になっているなら、「最近、寝る前にハグすることが減ったよね。私はあの時間が好きだったから、またできたらうれしい」と伝える。そうすれば、「愛情がなくなったのでは」と相手の気持ちを決めつけずに、自分がほしいものを話せます。

そこから、相手が今スキンシップをどう感じているのかを聞いてみると、自分では想像していなかったことが分かる場合もあります。単にきっかけがなくなっていただけかもしれませんし、相手は今くらいの距離が落ち着くと感じているかもしれません。

以前していたスキンシップでも、今も同じようにしたいとは限りません。自分が触れたいときにも相手の気持ちがあり、相手から触れられるときにも自分の気持ちがあります。以前の習慣をそのまま戻そうとするより、今はどんなスキンシップならお互いに心地よいのかを話してみることもできます。

スキンシップの希望が違うとき、どう考える?

話してみると、自分はもう少しスキンシップがほしいのに、相手は今くらいで十分だと感じていることもあります。どちらかが間違っているわけではなくても、望んでいる距離が違えば、その違いが気になることはあります。

だからといって、以前とまったく同じ状態へ戻すことだけを目指さなくてもよいでしょう。毎日していたハグを、ときどきするようにする。外では手をつながなくても、家では隣に座って過ごす。セックスとは別に、キスやハグだけの時間をもつ。二人にとって無理の少ない形は、以前と同じとは限りません。

一方で、自分にとっては相手から触れてもらうことがとても大切で、そこがなくなったままでは寂しさが続くこともあります。反対に、回数は少なくても、自分から触れたときに応じてもらえれば、それほど気にならない人もいるでしょう。

「スキンシップが減った」と気づいたとき、最初は「前のように戻りたい」と思っていたとしても、話してみると、自分と相手では心地よいと感じる距離が違うこともあります。

以前と同じ形に戻せるかどうかだけではなく、自分はどんなスキンシップを求めていて、相手はどんな距離なら心地よく過ごせるのか。その違いも含めて、これから二人の間でどんな時間を過ごしたいのかを考えていくことになります。

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この記事を書いた人

都内在住のアラフォー、ライター・編集者。2010年より執筆・編集に携わる。既婚。恋愛や夫婦関係、性のことなどを中心に、「自分がどう感じたか」を大切にしながら書いています。

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